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#58 心地よい街にさよならを告げ 【カトマンズからポカラへ】

旅が長くなればなるほど、次第に服が解けていく感じがたまらなく好きだ。 腰の所にあるリボン結びをきちっと整えて履いていたスカートは、ある日を堺にゆるっとした、赤と青の花柄を纏った派手な柄のパンツに変わる。 お気に入りのニューバランスはノーブランドの突っかけサンダルに、首まできゅっとお利口にしまっていたシャツは、だるだるのタンクトップに変

#57 逃した夕陽とセンチメンタル【ネパール・カトマンズ】

「旅をしたい」の感情はきっと、自分たちが暮らしているこの世界を、地球を、文化のことを。 もっともっと知りたくてたまらない好奇心からやってくる。 好きなあの子が何を考えているのか気になってたまらなくて、もう居ても立ってもいられなくなって、 「好きです」と、頭よりも先に、心と体が動いてしまうように。 わたしたち旅人はみんなきっと、自分たちの

#56 穏やかな鮮やかさに酔いしれて【ネパール・カトマンズ】

「この街好きだ」とか「この人好きだ」の直感は、何故だか外れない。 きっと、言葉では説明不可能な、深く深く遺伝子のレベルで惹かれているのだろう。 この街とも同じように、深い根っこの部分で相思相愛になれると良いな、と、そんな図々しいことを思わずにはいられないほどに、このカトマンズという街は、わたしの心の真ん中に、さくっと小気味良い音を立て

#55 おじゃまします、旗の揺らめく街【ネパール・カトマンズ】

人生を楽しむ為のポイントは、自分が自身に、どれくらいワクワクできるかで決まると思っている。 そんな自分と出会えるのは、やっぱり旅先であることが多い。 そしてそのワクワクを、自分で作れる人と行く旅路はどんなものになるのだろう。 空がピンクと水色に染まる頃。 到着した宿「カトマンズヴィレッジハウス」には、薄暗い道をくねくねと進んでたどり着い

#54 膨らみすぎた期待と横たわった現実の隙間で【ネパール・カトマンズ】

「なぜそんなに旅が好きなのか」の質問には、いつも頭を悩ませる。  それは、旅が好きだと思ったことが、多分1度もないからだ。  マグロが止まってしまうと死んでしまうのと同じように、どちらかというと私にとって「移動すること」は呼吸するのと同じ感覚で、一箇所にジッとしていると心が、死んでいく気がする。 黒い塊に、ゆっくりと侵食されていくあの感じ