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100万円で世界一周って、できるんですか?【旅コラム】

by 古性 のち

「100万円で世界一周なんて、できるんですか?」
何度聞かれたことだろう。「古性ってなんて読むんですか?」と名字の読み方を聞かれるくらい、最近のお決まりのフレーズだ。

誤解を恐れずに言ってしまうと、旅の予算を聞くなんてナンセンスだと思う。といまのわたしだったら答える。
だって10人旅人がいたら10人分の旅の仕方があるし、仮にすごく理想的な旅をしている人がいて、この人と同じお金が貯まるまで待つ!なんて、そんな気長なことできない。しかも同じルートを沿ったってそんなの楽しくないからだ。

とはいえ私も何度もこの質問をぶつけてきた。
「どうしたら世界一周ができますか?」とか「いくら貯めておけばいいですか?」とか。
だって不安で仕方なかったし、多分ものすごく、不安だったんだと思う。

とりあえず、100万円で世界一周ができるかできないかで言えば、できる。
ただそれは「とりあえず」の話で、誰もかれもが、同じ値段で世界一周できるわけじゃない。
回る国や季節、期間、知識量、それからその中でも大きく関係してくるのが「その人の許容できる範囲」だから。

私はお洒落なカフェはご飯を1回我慢しても行きたいし、アクセサリーや服もできるだけ欲しい。
この写真を撮りたい!と思ったら、多少高くてもどうにかこうにか行く。

その代わり、移動はどんなに不便でも我慢する。格安の夜行バスでも列車でも、どこに行くのか全然よくわからない現地のバスでも、躊躇なく乗る。多少の距離は、どんなにバックパックが重くたって歩く。
泊まる場所も男女混合のドミトリーでも良い。必ずしも個室である必要はない。

だけれど毎食レストランで美味しいご飯を食べたい人もいれば、宿は絶対個室が良い人もいる。
アクティビティや絶景を外したくない人だっている。
だからこそ一概に必要なお金を出すのは、とてもとても難しい。

大切なのは「自分がこの旅で、何を大事にしたいのか」「自分は何が我慢できて、何が我慢できないのか」を知ることだ。

わたしが期間を7ヶ月と絞ったのは、いろんな可愛いカフェに行って、雑貨を楽しんで、写真を撮りたい場所には何がなんでもいく、という旅をした場合に100万円で足りる、現実的な期間だったからだ。
これができないまま、旅を続けるくらいなら戻る。
逆に、資金がここで尽きるとわかっていても目の前に撮りたい写真があれば、躊躇なく行くだろう。

それくらいわたしにとってこれらは、とてもとても大事なことなのだ。

予算が80万円でも、それ以下でも、世界一周は多分できる。
でもそれが本当に「あなたの望む」旅の形なのかは、きっときちんと1度考えた方が良い。(そんなことどうでもよくて、もう心が旅に誘って仕方ないのであれば、素直に足を踏み出してしまえば良いと思う。意外となんとかなるかもしれない)

世界一周がスタートして2週間目。

現在アジアを一周したら、LCCの世界一周スタイルから世界一周チケットへ切り替えの検討もしている。その為に必要であれば、日本に1度戻るかもしれない。

そんなイレギュラーがあったって良い。世界一周には「こうしなければいけない」なんて、ひとつもない。

大切なのは、自分が何を大事にしたいのか。

それさえ見えていれば、きっと予算がどんな金額だって、あなたらしく、素敵な旅ができるはずだ。


△ Photo by - Mayuko Tanaka.








古性 のち
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