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「砂漠とラクダ」なんてベタベタな組み合わせ、もう夢か現実かよくわからない【モロッコ・サハラ砂漠】

一定のリズムを刻みながらサクサクと足元で音がする。太陽の日差しを左手で遮りながら、右手はしっかりと目の前のサドルを握った。ひんやりしたサドルにじっとりと、自分の汗を感じる。暑いからなのか、緊張しているからなのか、それともその両方なのか。 わたしはどこまでもオレンジ色の砂の山を見上げながら、少し不安定なラクダの背中の上で揺れていた。 英

いざ憧れの雑貨と猫の町へ【モロッコ・マラケシュ】

「 日本に戻る前に訪れる国はぜったいにモロッコにしよう」 そう決めたのは、日本へ20日後に帰国することが決まったその日だった。イタリアの水の都ヴェネチアでの年越しを終えたわたしは、次の国、モロッコへ向かうためこの5日間一緒に過ごした友人にさよならを告げる。ヴェネチアからモロッコのシャウエンまでは乗り継ぎを合わせて約16時間の長旅だ。更には安

さよなら。おだやかな水の都【イタリア・ヴェネチア】

「それじゃあ、良い旅を」彼と硬く握手すると、空港へ向かうバスは軽やかに走り出した。 日がおちかけたヴェネチアの街は、昨日と変わらずに美しくて なんだかこの街を訪れたのはたった5日前のことなのに、もう長いことここに暮しているような、そんなずうずうしい気持ちになる。 それくらいにこの街は、居心地がよかったからなのかもしれない。 本当に、あのゆ

そういえば私はもともと引きこもりだったっけ【ギリシャ・サントリーニ島)

体の異変に気づいたのは、地元で知り合ったニコと海にいった後だった。バイクでブラックビーチと呼ばれる海辺から帰る途中、突然ものすごい寒気に襲われて、ああ。これはまずいなあと心の隅で思ったときには、目の前の世界がクラクラと歪みはじめていた。 「この後僕は仕事があるから、22時にこのカフェで待ち合わせしてご飯を食べにいこう!」と笑顔で去って

どこまでも果てしない透明なブルー【ギリシャ・サントリーニ島】

たどり着いたその島は冬なのに晴れていて、わたしは約1ヶ月ぶりに明るい太陽を見た。その太陽の光を優しく反射するように町中の建物が真っ白に塗られている。 ギリシャのアテネから飛行機に揺られて1時間。「絶対に行った方が良い」と言われて尋ねたのが、ギリシャのサントリーニ島だった。「冬のサントリーニなんて何しにいくの?」と言う人も多くいたけれど